VLSMにおけるサブネットの分割方法

下図のネットワークにおいて、「192.168.1.0/24」ネットワークをサブネット分割してIPアドレスを割り当てる方法を解説します。

上図で一番大きなネットワークは、ホスト数が60のネットワークです。

 これを単純なサブネット分割で割り当てようとすると、ホスト数60のネットワークをサポートするために「/26」でサブネット分割することとなります。

分割されたサブネット数は、ホスト部から借りたビットが2ビットしかありませんので、22=4つ しかありません。

 これでは、4つのLANにサブネットを割り当てるだけで、全てのIPアドレスを使い切ってしまい、ルータ間(WAN)に割り当てるサブネットがなくなってしまいます。

そこで、このネットワークのIPアドレスの割り当て要件を満たすには、VLSMで割り当ての計画を立てる必要があります。

VLSM手順

 「192.168.1.0/24」の範囲の中であれば、サブネットの範囲が重ならなければ、基本的に、どこからでもサブネットを割り当ててもかまいません。

 先頭から割り当ててもかまいませんし、真ん中辺りから割り当ててもかまいません、もちろん、最後から割り当てても問題ありません。

ここでは、先頭から大きなサブネットを割り当てていく方法を解説していきます。

必要なサブネットのサイズは、以下の通りです。

  • 60ホストのLAN A ・・・ 「/26」サブネット
  • 28ホストのLAN B ・・・ 「/27」サブネット
  • 12ホストのLAN C ・・・ 「/28」サブネット
  • 12ホストのLAN D ・・・ 「/28」サブネット
  • WAN1(2ホスト)  ・・・ 「/30」サブネット
  • WAN2(2ホスト)  ・・・ 「/30」サブネット
  • WAN3(2ホスト)  ・・・