※このページで解説している内容は、Packet Tracer が IGRP に対応していないため、検証することができません。実機における検証結果を紹介しています。検証に使った実機は、古い機種です。

IGRP(不等コストロードバランシング)

不等ロードバランシングの設定

ここでは、IGRP のロードバランシングについて紹介します。RIP と同様、等コストロードバランシングが行えます。

 IGRPでは、デフォルトで4つまでの経路で等コストバランシングが行えます。下のコマンドを使えば最大で6つまでの経路で等コストロードバランシングを行うことができます。

Router(config-router)#maximum-paths {等コストパスの数}

 IGRPでは、等コストロードバランシングに加えて、不等コストロードバランシングが行えます。不等コストロードバランシングを行うには、「variance」コマンドを使います。

Router(config-router)#variance {変数}

この変数の値は、デフォルトで1になっています。0は、指定できません。1~128までの範囲で指定します。

不等ロードバランシングの設定を理解しやすくするために下図を見て下さい。

Router_AからRouter_Dまでの経路は

Router_A → Router_B → Router_D ・・・ コスト40

Router_A → Router_C → Router_D ・・・ コスト60

の2つあります。

 デフォルトで、varianceの変数の値は、1になっているので最小コストの40に1を乗算した経路が最適経路として選択します。その結果、コスト40の「Router_A→Router_B→Router_D」が選択されます。

 ここで、残ったコスト60の「Router_A→Router_C→Router_D」経路も使いたい場合、varianceの変数の値を変更するのです。

varianceの変数の値を2にすると

Router(config-router)#variance 2

50×2 = 100

100以下のコストの経路が不等コストロードバランシングに使用されるようになります。

つまり、コスト60の「Router_A→Router_C→Router_D」経路も選択されるようになります。

「traffic-share」コマンド

等コストバランシングを行うか、不等コストロードバランシングを行うかは、「traffic-share」コマンドで指定します。

Router(config-router)#traffic-share {min | balanced}

 「min」を指定した場合は、複数候補の経路があったとしても等コストバランシングになります。「balanced」を選択した場合、経路のコストに比例して不等コストバランシングが行われます。

 IGRP では、デフォルトで「balanced」が指定されています