BGPの応用設定(その4)

※Packet Tracer では、iBGPをサポートしていないため、BGPのごく一部の機能しか試すことができません。細かな機能の検証については、実機が必要です。ここでは、実機で検証した結果を紹介しています。

 今回、検証に使用したのは、Cisco2500シリーズのルータです。Cisco2500ルータは、中古で安く入手できるコストパフォーマンスに優れたルータです。

 ここでは、「BGPの応用設定(その1)」で構築したBGPネットワークを使用し、「next-hop-self」オプションを指定したピアを張り方を紹介します。

そして、その検証を行います。

 まずは、各ルータは、各BGPスピーカとピアを張りますが、「next-hop-self」オプションの指定は行わずに、設定していきます。

使用するネットワークは下図になります。

BGP同期は、無効にしておきます。

 ちなみに、BGP同期とは、『たとえBGPで経路情報を学習してもIGPで学習するまでは、その経路情報を有効にしない。』という機能のことです。

※現在のIOSバージョンでは、デフォルトで無効になっています。

各ルータの設定

 強制的にインターフェイスをUPさせるために、Router_AのE0インターフェイスで「no keepalive」コマンドを設定しておきます。

●Router_Aの設定


!
version 11.2
!
hostname Router_A
!
interface Ethernet0
 ip address 10.10.10.1 255.255.255.0
 no keepalive
!
interface Serial0
 ip address 172.16.0.1 255.255.0.0
 clockrate 64000
!
router bgp 100
 no synchronization
 network 10.10.10.0 mask 255.255.255.0
 neighbor 172.16.0.2 remote-as 200
 no auto-summary
!
ip classless
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 172.16.0.2
!
end

●Router_Bの設定

!
version 11.2
!
hostname Router_B
!
enable password cisco
!
interface Serial0
 ip address 172.16.0.2 255.2