スタティックルート(ルーティングテーブル探索)

 スタティックルートの指定では、パケットの転送先として、ネクストホップアドレス、または、出口インターフェイスが指定できるようになっています。

 どちらも、パケットはネクストホップのルータの直接接続されている側のインターフェイスに転送されることになります。スタティックルートの設定は以下のように設定することになっています。

Router(config)#ip route {宛先ネットワークアドレス} {サブネットマスク} {ネクストホップ アドレス | 出口インターフェイス}

例えば、

R_A(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 s0/0/0

R_A(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 192.168.2.2

どちらで指定してもパケットは、R_B の s0/0/0 に転送されることになります。

 ネクストホップアドレスを指定しても、出口インターフェイスを指定しても、同じ結果を得ることがでるので、どちらを指定しても全く同じように思えますが、これら 2つのパラメータは動作が異なります。

出口インターフェイスを指定した場合の動作

Router_A(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 s0/0/0

 出口インターフェイスを指定した場合、ルータは、パケットを転送する前に、ルーティングテーブルから使用するべき出口インターフェイスを決定します。

検索は、以下のように行われます。

① C 192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
② C 192.168.2.0/24 is directly connected, Serial0/0/0
③ S 192.168.3.0/24 is directly connected, Serial0/0/0

1回目の検索の③で、出口インターフェイスが「Serial0/0/0」であることをルータは、知ることができます。

 このように、出口インターフェイスで指定されたスタティックルートでは、1回のルーティングテーブルの検索で済み、パケットを転送できます。

チャンネルの紹介