可変長サブネットマスク(VLSM)

 VLSMとは、簡単に説明するとサブネットのサブネット化です。サブネット分割したものをさらに分割します。VLSMでは、階層型にアドレスを割り当てることができるため、サブネットを集約して扱うことができます。

 サブネットを集約できるということは、ルータにとって、ルーティングテーブルのサイズを縮小することができるため、ルーティング検索にかかる CPU やメモリへの負荷を少なくすることができます。

 また、複数のサブネットマスク長の使用が可能なため、効率的にアドレススペースを活用することができます。例えば、下のネットワーク構成では、ルータ間の IP アドレスが、28個も無駄になってしまいます。

そこで、VLSMでIPアドレスの割り当てを行うと、例えば、以下のように割り当てを行うことができます。

 「192.168.1.0/24」を8つに分割した最後のサブネット「192.168.1.224/27」をさらに、8つにサブネットに分割したサブネットをルータ間に割り当てています。