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 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」ボタンから演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfee インターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

不連続サブネット問題(EIGRP手動経路集約1)

 「不連続サブネット問題(EIGRP)その1」では、下図のネットワークをEIGRPで構築しました。R2ルータ、R3ルータは、各々のサブネットの経路情報をR1にアドバタイズしています。

 自動経路集約の設定を行うと集約されし過ぎて不本意な結果となってしまうことから、デフォルト設定である「no auto-summary」コマンドを適用して自動経路集約を無効にしています。そのため、R2ルータ、R3ルータが各サブネットの経路情報をR1ルータにアドバタイズしています。しかし、下に示すような集約経路をR1ルータにアドバタイズすることが望ましいと言えます。

  • 「172.16.0.0/23」「172.17.0.0/23」
  • 「172.16.2.0/23」「172.17.2.0/23」

 そこで、ここでは、R2ルータ、R3ルータに手動で、集約した経路情報をアドバタイズするように設定し、検証していきます。

まず、現状のR1ルータのルーティングテーブルを確認します。R1ルータで「show ip route」コマンドを実行します。

●「show ip route」の出力

R1#show ip route
Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
       i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, ia - IS-IS inter area
       * - candidate default, U - per-user static route, o - ODR
       P - periodic downloaded static route

Gateway of last resort is not set

     10.0.0.0/8 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C       10.0.0.0/30 is directly connected, Serial0/0/0
L       10.0.0.2/32 is directly connected, Serial0/0/0
     20.0.0.0/8 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C       20.0.0.0/30 is directly connected, Serial0/0/1
L       20.0.0.1/32 is directly connected, Serial0/0/1
     30.0.0.0/30 is subnetted, 1 subnets
D       30.0.0.0/30 [90/41024000] via 20.0.0.2, 00:12:33, Serial0/0/1
                    [90/41024000] via 10.0.0.1, 00:12:29, Serial0/0/0
     172.16.0.0/24 is subnetted, 4 subnets
D       172.16.0.0/24 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:12:29, Serial0/0/0
D       172.16.1.0/24 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:12:29, Serial0/0/0
D       172.16.2.0/24 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:12:33, Serial0/0/1
D       172.16.3.0/24 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:12:33, Serial0/0/1
     172.17.0.0/24 is subnetted, 4 subnets
D       172.17.0.0/24 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:12:29, Serial0/0/0
D       172.17.1.0/24 [90/40640000] via 10.0.0.1, 00:12:29, Serial0/0/0
D       172.17.2.0/24 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:12:33, Serial0/0/1
D       172.17.3.0/24 [90/40640000] via 20.0.0.2, 00:12:33, Serial0/0/1

上のマーカー部分から分かりますが、すべてのサブネットが表示されています。

ルート集約について

上のルーティングテーブルでは、まだ、ルート集約できる箇所があります。

R2ルータにおいて

「172.16.0.0/24」と「172.16.1.0/24」の経路は「172.16.1.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 0=0000000|0
 1=0000000|1

「172.17.0.0/24」と「172.17.1.0/24」の経路は「172.17.1.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 0=0000000|0
 1=0000000|1

R3ルータにおいて

「172.16.2.0/24」と「172.16.3.0/24」の経路は「172.16.2.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 2=0000001|0
 3=0000001|1

「172.17.2.0/24」と「172.17.3.0/24」の経路は「172.17.2.0/23」に集約することができます。

第3オクテットのビット列は、以下のようになることから、7ビット一致することになります。

 0=0000001|0
 1=0000001|1

経路手動集約の設定

R2ルータ、R3ルータで手動による経路集約を設定していきます。

R2ルータにおいて

R2(config)#interface s0/0/0
R2(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.0.0 255.255.254.0
R2(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.0.0 255.255.254.0

R2(config-if)#interface s0/0/1
R2(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.0.0 255.255.254.0
R2(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.0.0 255.255.254.0

R3ルータにおいて

R3(config)#interface s0/0/0
R3(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.2.0 255.255.254.0
R3(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0

R3(config-if)#interface s0/0/1
R3(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.16.2.0 255.255.254.0
R3(config-if)#ip summary-address eigrp 100 172.17.2.0 255.255.254.0

この続きは、「不連続サブネット問題(EIGRP手動経路集約2)」で解説します。

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