VLAN(トランク・タギング)

複数のスイッチにまたがるVLANを作成する場合は、どうすればいいのでしょうか?

例えば、VLAN10、VLAN20、VLAN30を2台のスイッチで作成する場合を考えてみます。

トランクポートを設定しない場合は、下の図のようなネットワーク構成になります。

<トランクを使用しない場合の構成>

 複数のスイッチにまたがってVLANを設定するとケーブリングも煩雑になってしまいますし、スイッチ間の接続で、たくさんのポートを失ってしまうことになります。

ポート数は、スイッチ間の接続で

VLANの数 × 2

のポートを失ってしまうことになります。

トランクポートを設定する場合、下の図のような、ネットワーク構成になります。

<トランクを使用した場合の構成>

 トランクポートを設定すると、1本のケーブルに複数のVLAN情報を伝送することができます。煩雑だったケーブリングもすっきりし、スイッチ間の接続で失ってしまうポート数も減り、ポートの使用効率が高くなります。

トランクを設定するには、複数のVLAN情報を伝送したいポートにトランクポートの設定を行います。

トランクを使用するには、トランキングプロトコルであるISL、もしくは、IEEE802.1Qを使用します。

ちなみに、ISLは、Cisco独自のプロトコルです。

<