DHCPv4の動作(その10)

 ここでは、DHCPリレーが行われる際の、DHCPv4クライアントとDHCPv4サーバ間のやり取りにおけるパケットのフローを解説していきます。

DHCPリレーにおけるパケットフロー

DHCPリレーにおけるDHCPv4クライアントとDHCPv4サーバ間のやり取りは、下図のように行われます。

DHCPのメッセージの主要項目
パケットクライアント
IPv4アドレス
(yiaddr)
サーバ
IPv4アドレス
(siaddr)
GW
IPv4アドレス
(giaddr)
送信元
MACアドレス
送信元
IPv4アドレス
宛先
MACアドレス
宛先
IPアドレス
①クライアントがDHCPDISCOVERを送信します。0.0.0.00.0.0.00.0.0.0AAAA.AAAA.AAAA0.0.0.0FFFF.FFFF.FFFF
(ブロードキャスト)
255.255.255.255
(ブロードキャスト)
②DHCPリレーエージェントとは、DHCPDISCOVERをDHCPサーバに転送します。この時、ゲートウェイIPv4アドレスに着信インターフェイス(e0)のIPv4アドレス、送信元IPv4アドレスに着信インターフェイス(e0)のIPv4アドレスに変換します。0.0.0.00.0.0.0192.168.1.1DDDD.DDDD.DDDD192.168.1.1CCCC.CCCC.CCCC192.168.2.2
③DHCPサーバがDHCPOFFERを送信します。192.168.1.2192.168.2.2192.168.1.1CCCC.CCCC.CCCC192.168.2.2DDDD.DDDD.DDDD192.168.1.1
④DHCPリレーエージェントは、DHCPOFFERを受信し、ブロードキャストに変換してローカルLANに転送します。192.168.1.2192.168.2.2192.168.1.1BBBB.BBBB.BBBB192.168.1.1FFFF.FFFF.FFFF
(ブロードキャスト)
255.255.255.255
(ブロードキャスト)
⑤DHCPREQUESTがクライアントから送信されます。0.0.0.00.0.0.00.0.0.0AAAA.AAAA.AAAA0.0.0.0FFFF.FFFF.FFFF
(ブロードキャスト)
255.255.255.255
(ブロードキャスト)
⑥DHCPリレーエージェントとは、DHCPREQUESTを転送します。この時、ゲートウェイIPv4アドレスに着信インターフェイス(e0)のIPv4アドレス、送信元IPv4アドレスに着信インターフェイス(e0)のIPv4アドレスに変換します。0.0.0.00.0.0.0192.168.1.1DDDD.DDDD.DDDD192.168.1.1CCCC.CCCC.CCCC192.168.2.2
⑦DHCPサーバがDHCPACKを送信します。192.168.1.2192.168.2.2192.168.1.1CCCC.CCCC.CCCC192.168.2.2DDDD.DDDD.DDDD192.168.1.1
⑧DHCPリレーエージェントは、DHCPACKを受信し、ブロードキャストに変換してローカルLANに転送します。DHCPv4クライアントは、ACKを受け入れて、IPv4アドレスを使用します。192.168.1.2192.168.2.2192.168.1.1BBBB.BBBB.BBBB192.168.1.1FFFF.FFFF.FFFF
(ブロードキャスト)
255.255.255.255
(ブロードキャスト)

 次の「DHCPv4の動作(その11)」では、、DHCPリレーが行われる際の、DHCPv4クライアントとDHCPv4サーバ間のやり取りにおけるパケットのフロー流れを図を使って説明します。

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