DHCPv4の動作(その5)
ここでは、DHCPリレー機能における留意点を解説していきます。
UDPブロードキャストの影響
DHCPリレーエージェント機能を利用すれば、DHCPのUDPブロードキャスト要求を中継することができます。

DHCP Discover(ブロードキャスト)を受け取ったルータは、別のネットワークにある DHCPv6 サーバにDHCP Discover をユニキャストで中継します。
しかし、UDPブロードキャストをあるサブネットから別のサブネットに転送すると大量のトラフィックが注入される恐れがあるので注意が必要です。

クライアントからのDHCPのブロードキャスト要求を転送するには、ルータにDHCPリレーエージェント機能の設定を行います。
機器によって転送されるブロードキャストは、異なるのですが、Ciscoルータでは、「ip helper-address interface 」コマンドを使用することで、下記のUDPブロードキャストを転送することができます。
| サービス | UDPポート番号 |
| TFTP | 69 |
| DNS | 53 |
| Time (タイムサービス) | 37 |
| NetBIOS ネーム サーバ | 137 |
| NetBIOS データグラム サーバ | 138 |
| Boot Protocol(DHCP/BootP) | ポート67,68 |
| TACACS | 49 |
| EN-116 ネーム サーバ | 42 |
任意のUDPブロードキャストを転送するようも設定できます。
また、1つのインターフェイスに対して、複数のIPヘルパーアドレスを設定することもできます。
