EBSの概要
EBSの概要
Amazon Elastic Block Store(EBS)は、AWSのストレージサービスの1つであり、EC2インスタンスに接続された永続的なブロックストレージを提供します。EBSは、アプリケーションに必要なストレージ容量を柔軟に拡張でき、高い信頼性と可用性を提供します。
EBSは、複数のストレージタイプを提供しています。以下に、EBSのストレージタイプについて説明します。
- プロビジョンドIOPS SSD(io1)
高いパフォーマンスを必要とするアプリケーションに最適なストレージタイプです。プロビジョンドIOPS SSDは、1秒あたり最大64,000のランダムIOPSと、最大1,000 MB/sのスループットを提供します。ワークロードに応じて、必要なIOPS数とストレージ容量を柔軟に調整できます。 - プロビジョンドスループット(st1)
頻繁にアクセスされない大容量のデータを格納するのに最適なストレージタイプです。プロビジョンドスループットは、1秒あたり最大500 MB/sのスループットを提供します。スループットモードでは、IOPSの制限がなく、ストレージ容量とスループットを柔軟に調整できます。 - ジェネラルパーパスSSD(gp2)
標準的なアプリケーションに最適なストレージタイプです。ジェネラルパーパスSSDは、1秒あたり最大16,000のランダムIOPSと、最大250 MB/sのスループットを提供します。ストレージ容量とIOPSを柔軟に調整できます。 - Cold HDD(sc1)
冷却されたストレージを必要とするアプリケーションに最適なストレージタイプです。Cold HDDは、1秒あたり最大250のランダムIOPSと、最大250 MB/sのスループットを提供します。ストレージ容量とスループットを柔軟に調整できます。 - Magnetic(standard)
最も低コストなストレージタイプです。Magneticは、1秒あたり最大40 – 200のランダムIOPSと、最大40 – 100 MB/sのスループットを提供します。ストレージ容量とスループットを柔軟に調整できます。
EBSは、スナップショットを使用してデータのバックアップを取得ることもできます。EBSスナップショットは、EBSボリュームのコピーを取得するためのイメージファイルです。スナップショットは、EBSボリュームからデータを取得し、S3に保存することができます。これにより、データのバックアップや復元、EBSボリュームの拡張などが容易になります。
EBSは、高い信頼性と可用性を提供するために、複数のアベイラビリティーゾーン(AZ)で利用可能です。また、EBSボリュームは、RAID(Redundant Array of Independent Disks)に似た機能を備えており、複数のディスクを組み合わせてシステムの信頼性を向上させることができます。
さらに、EBSは、AWSの他のサービスとの統合が容易です。例えば、EBSボリュームは、EC2インスタンスに直接接続されるため、データの読み書きが高速かつ効率的に行われます。また、EBSは、Amazon RDS、Amazon Redshift、Amazon EMR、AWS Lambda、Elastic BeanstalkなどのAWSサービスとも統合されています。
EBSは、AWSのEC2インスタンスに必要な永続的なブロックストレージを提供し、高い信頼性と可用性を実現するための重要なサービスです。EBSの機能やストレージタイプを理解し、適切なストレージタイプを選択することが、アプリケーションのパフォーマンスやコストに大きく影響します。