EBS レプリケート

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EBS レプリケート

 Amazon EBSリプリケーションは、EBSボリュームのコピーを作成し、別のAWSリージョンでアプリケーションの可用性を向上させるためのサービスです。EBSリプリケーションは、Amazon EC2インスタンスが故障した場合や、主要なAWSリージョンの一時的な停止が発生した場合に備え、ビジネスコンティニュイティを確保することができます。

 EBSリプリケーションは、同期リプリケーションと非同期リプリケーションの2つのモードで提供されます。同期リプリケーションでは、EBSボリュームのデータが複製されたリージョンに完全にコピーされ、確認応答を受け取るまでアプリケーションは待機します。これにより、より高いデータ整合性を実現し、主要なリージョンの停止が発生した場合でも、ほぼゼロのデータ損失でアプリケーションを再開することができます。一方、非同期リプリケーションでは、EBSボリュームのデータが非同期的に複製され、アプリケーションは待機せずに処理を続行します。これにより、より高いパフォーマンスを実現することができますが、データ損失が発生する可能性があります。

 EBSリプリケーションは、EBSスナップショットを使用して実現されます。まず、元のEBSボリュームのスナップショットを取得し、次にスナップショットを別のAWSリージョンにコピーします。このコピーされたスナップショットから、新しいEBSボリュームを作成し、EC2インスタンスにアタッチすることができます。EBSリプリケーションは、EBSボリュームの整合性を維持するために、スナップショットの複製を行います。スナップショットは、EBSボリュームが変更された場合に自動的に更新されます。

 EBSリプリケーションは、AWS Management Console、AWS CLI、またはAWS SDKを使用して設定することができます。EBSリプリケーションには、追加の費用が発生することがあります。リージョン間のデータ転送料金やスナップショットのストレージコストがかかるため、注意が必要です。また、EBSリプリケーションは、AWSリージョン間でのネットワークトラフィックが大幅に増加するため、十分な帯域幅を確保する必要があります。

 EBSリプリケーションは、DR(Disaster Recovery)のための戦略の一部として、ビジネスコンティニュイティを向上させるために使用されます。EBSリプリケーションは、災害発生時には、アプリケーションが最小限のダウンタイムで復旧することができます。また、AWSリージョン間でのデータの複製により、リージョン全体の耐障害性が向上します。

 EBSリプリケーションは、Amazon RDS、Amazon EFS、Amazon S3などのAWSサービスと組み合わせて使用することもできます。これらのサービスと組み合わせることで、より高度な可用性や耐障害性を実現することができます。

 最後に、EBSリプリケーションは、AWSのグローバルインフラストラクチャの一部であり、多くのAWSサービスと統合されています。AWSは、世界中の多くのお客様にビジネスコンティニュイティを提供するために、高度な技術を持つエキスパートチームを維持しています。