ルートポイズニング
ルートポイズニング
RIP(Routing Information Protocol)では、ルートポイズニングと呼ばれるメカニズムが使用されます。このメカニズムは、ルートに問題が発生した場合に、そのルートが無効化されることを保証します。
ルートポイズニングの動作は以下のようになります。
- ルーターは定期的にルーティングテーブルを更新します。
- ルーターが接続しているネットワークのホストから、ルートの更新情報が送信されます。
- あるルーターが接続しているネットワークから、そのルーターに到達可能な他のネットワークに関する情報を受信した場合、その情報を自身のルーティングテーブルに反映します。
- ルーターがネットワークに到達できなくなった場合、そのルートが無効化されます。このとき、ルーターはネットワークに関する情報を更新して、そのルートを含む情報を無効にすることを近隣のルーターに通知します。この通知をルートポイズニングと呼びます。
- ルーターは定期的にルーティングテーブルを更新し、無効になったルートを削除します。
RIPのルートポイズニングは、ルーティングテーブルにエントリーされたルートの優先順位を変更することによって、無効なルートを削除します。これにより、ルーターは常に最適なルートを選択することができます。
RIPにおけるルートポイズニングは、RIPにおいてルーティングループを回避するための手法の1つです。ルーティングループとは、2つのルーターがお互いにルートを経由して送信し続け、ルーター間でループが発生する状態のことを指します。
RIPにおいて、ルートポイズニングは、RIPで使用されるメトリックの値を無限大(16)に設定することで、ルーターに伝えることでルーティングループを回避する方法です。具体的には、ルーティングループが発生した場合、ルーターはそのルートを削除し、そのルートを宣言しているルーターに対してルートポイズニングメッセージを送信し、そのルートが失敗したことを伝えます。ルートポイズニングメッセージには、そのルートが失敗したことを示すために、メトリック値が16に設定されます。
ルートポイズニングにより、ルートが失敗したことが広く伝播し、ルーティングループが発生するのを防ぐことができます。