ルートポート

ルートポート

 スパニングツリープロトコルにおいて、各セグメントにあるブリッジ(スイッチ)のうち、スパニングツリー上で最も近い(最短経路)ルートに接続するポートをルートポートと呼びます。ルートポートは、スパニングツリー上の各セグメントに1つだけ存在します。ルートポートは、スパニングツリー上で唯一の「正しい」パスを提供し、冗長性を削減するために不必要なフレームをフィルタリングするために使用されます。

 ルートポートの選択は、各ブリッジ(スイッチ)がルートブリッジに対して、自分自身からルートブリッジに到達するための最短パスコストを計算することによって行われます。各ブリッジは、ポート間のコストを計算して、自分のブリッジID(BID)とポートID(PID)を使用して、ルートブリッジに対するルートポートを選択します。ルートポートの選択は、ルートポート候補の中で最小のパスコストを持つポートが選択されます。

 ルートポートは、スパニングツリーで各セグメントのルートブリッジに対する最短経路を提供するポートです。各スイッチは、ブリッジIDに基づいてルートブリッジを選択します。選ばれたルートブリッジの各セグメントのポートがルートポートとなり、そのセグメントへのブロードキャストフレームが通過するパスとなります。

 各スイッチは、各ポートのコストと優先度を考慮してルートポートを選択します。コストは、ポートの帯域幅に基づいて計算され、優先度はスイッチの優先度に基づいて計算されます。ルートポートは、各スイッチがそのポートを選択するために使用する情報を提供するために、スパニングツリープロトコルによって選択されます。

 ルートポートには、ブリッジIDとポートIDに基づいて割り当てられる一意の番号があります。これにより、スパニングツリーにおいて各ポートに一意の番号が付与され、各ポートが特定されます。