Network Load Balancer(NLB)

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AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ|完全無料&徹底解説

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 AWSのNetwork Load Balancer(NLB)は、レイヤー4(トランスポート層)の負荷分散サービスです。TCP/UDPプロトコルをサポートし、高度なパフォーマンスとスケーラビリティを実現することができます。

 NLBは、ネットワークレベルの負荷分散を行うため、ALBと比較してルーティングの機能が限定されています。その代わり、高速な通信を実現し、クライアントの要求を早く処理することができます。また、IPアドレスを直接割り当てることができるため、リクエストの処理を受けるEC2インスタンスへの直接アクセスが可能になります。

 NLBは、EC2インスタンスだけでなく、IPアドレスがアサインされたコンテナ、Elastic IPアドレスなど、AWSリソース全般に対して負荷分散を行うことができます。また、リクエストのルーティングには、TCP/UDPポート番号や、クライアントIPアドレスなどの情報を利用することができます。

 NLBは、高度なスケーラビリティを実現するため、Auto Scalingグループと組み合わせて利用することが多くあります。これにより、自動的にEC2インスタンスを起動・終了させ、必要な数のインスタンスで負荷分散を行うことができます。

 なお、NLBは、AWSのセキュリティグループ、ネットワークACL、AWS WAFなどのセキュリティ機能と統合されています。これにより、セキュアな通信を実現することができます。

 また、NLBは、統合されたCloudWatchメトリクスや、Access Logsにより、負荷分散状況をリアルタイムで監視することができます。さらに、Amazon Route 53と統合することで、グローバルなロードバランシングも実現できます。

 NLBは、高速でスケーラブルなネットワークレベルの負荷分散サービスとして、大規模なWebアプリケーションやマイクロサービスアーキテクチャに適しています。また、高度なセキュリティ機能と統合されているため、セキュアな通信を実現することができます。ただし、ALBと比較すると、ルーティング機能が限定されているため、用途に応じて適切な負荷分散サービスを選択する必要があります。