アクセスポイントアイソレーション

アクセスポイントアイソレーション

 アクセスポイントアイソレーションとは、無線LANのアクセスポイント(AP)に接続された無線端末同士が通信できないようにするセキュリティ機能のことです。

 通常、無線LANのAPに接続された無線端末同士は、APを介して通信を行うことができます。しかし、APアイソレーションを有効にすると、無線端末同士が直接通信することができなくなります。つまり、APを経由しない通信はできなくなるため、セキュリティが向上します。

APアイソレーションは、主に以下のような場面で使用されます。

  1. 共有スペース:カフェや空港など、多数の人が集まる共有スペースでは、APアイソレーションを使用して、無線端末同士の通信を制限することができます。これにより、他の利用者からの不正なアクセスやデータの盗聴を防止することができます。
  2. ゲストネットワーク:企業や学校のゲストネットワークにおいては、社内ネットワークとの接続を遮断することが必要です。APアイソレーションを有効にすることで、社内ネットワークにアクセスできないようにすることができます。
  3. IoTデバイス:IoTデバイスは、ネットワーク上の脆弱性を狙った攻撃の標的になることがあります。APアイソレーションを有効にすることで、IoTデバイス同士が通信できないようにすることができます。

 ただし、APアイソレーションを有効にする場合は、無線端末同士が直接通信できなくなるため、共有ファイルのやりとりやプリンターの共有などが制限される可能性があります。そのため、使用目的に応じて適切に設定する必要があります。