IEEE 802.3at

IEEE 802.3at

 IEEE 802.3atは、Power over Ethernet(PoE)の規格の一つで、IEEE 802.3afよりも高出力の電力供給が可能です。IEEE 802.3atは、PoE+(PoE Plus)とも呼ばれており、最大25.5Wまでの電力供給が可能です。

IEEE 802.3atの主な特徴は以下の通りです。

  1. 高出力の電力供給:IEEE 802.3atでは、最大25.5Wまでの電力供給が可能です。IEEE 802.3afと比較して、約2倍の電力供給が可能です。この高出力の電力供給により、より多くの機器がPoEに対応できるようになります。
  2. オートネゴシエーション機能:IEEE 802.3atでは、PD側が必要な電力を要求することができます。PSE側は、PD側の要求に応じて、必要な電力を供給することができます。この機能により、必要な電力を正確に供給することができます。
  3. 互換性:IEEE 802.3atは、IEEE 802.3afと互換性があります。つまり、IEEE 802.3at対応の機器は、IEEE 802.3afにも対応しているため、既存のPoE機器との互換性があります。
  4. 保護機能:IEEE 802.3atでは、過電流や過熱などの異常が発生した場合には、電力供給を停止する保護機能があります。これにより、PoE機器を保護することができます。

 IEEE 802.3atは、ビデオカメラ、ワイヤレスアクセスポイント、VoIP電話機など、高出力の電力供給が必要な機器に広く利用されています。また、IEEE 802.3at以降には、IEEE 802.3btなどの改訂版が策定され、更に高出力の電力供給が可能になっています。