IEEE 802.3bt

IEEE 802.3bt

 IEEE 802.3btは、Power over Ethernet(PoE)の最新の規格の1つで、2018年に制定されました。この規格は、最大90Wの電力を供給することができ、従来のPoE規格よりも多くの電力を供給することができます。

 IEEE 802.3btでは、4つの異なるクラスが定義されています。Class 1は、従来のPoE規格で使用される最大15.4Wの電力を供給することができます。Class 2は、最大30Wの電力を供給することができます。Class 3は、最大60Wの電力を供給することができます。そして、Class 4は、最大90Wの電力を供給することができます。

 IEEE 802.3btは、従来のPoE規格と同様に、データ通信と電力供給を同時に行うことができます。これにより、ネットワーク機器の設置場所が制限されなくなり、電源コンセントが不足している場所でもネットワーク機器を簡単に設置できるようになります。

 また、IEEE 802.3btでは、Power over Ethernetの安全性が向上しました。例えば、電源供給を停止するための手動オフスイッチや、過電流保護機能などが追加されています。

 総じて、IEEE 802.3btは、より高い電力供給とセキュリティ機能を提供する、Power over Ethernetの最新かつ最も進歩した規格の1つです。