※Packet Tracer 8.1.1 では、VRRP をサポートしていないため、ここでは、実機で検証した内容を紹介します。

VRRP(その3)

ここでは、VRRPを設定していきます。

使用するネットワークは、下図の構成になります。

※検証には、IOS12.4を搭載しているCisco1710使用しています。HSRPは、割と多くのCiscoルータで使用することができますが、VRRPをサポートしていないものもありますので、注意して下さい。

Router_Cには、S0/0のダウンを検知して、プライオリティ値を下げるようにトラッキングの設定を行います。

●Router_BのVRRPの設定

Router_B(config)#interface f0
Router_B(config-if)#vrrp 1 ip 192.168.1.254

●Router_CのVRRPの設定

Router_C(config)#track 1 interface e0 line-protocol
Router_C(config-track)#exit

Router_C(config)#interface f0
Router_C(config-if)#vrrp 1 ip 192.168.1.254
Router_C(config-if)#vrrp 1 priority 200
Router_C(config-if)#vrrp 1 track 1 decrement 150

Router_B、Router_Cにおいて、VRRPグループ1に「192.168.1.254」の仮想IPアドレスを設定します。
Router_Bのプライオリティ値は設定しないので、デフォルト値の「100」になります。
 Router_Cのプライオリティ値は、「200」を設定し、S0/0がダウンした場合には、150を減算して「50」になるようにします。

インターフェイストラッキングの設定は、HSRPとは、設定のアプローチが異なります。

HSRPでは、「standby」コマンドで直接、下のように監視するインターフェイスの指定ができました。

Router_C(config-if)#standby 1 track s0/0 200

しかし、VRRPでは、監視の対象となるオブジェクトを指定してか「track」オプションで指定する必要があります。