IPデータグラムフォーマット
IPデータグラムフォーマット
IPデータグラムは、インターネットプロトコル(IP)を使用して送信されるデータパケットの形式です。IPデータグラムは、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル、TTL(Time to Live)などの情報を含みます。以下にIPデータグラムのフォーマットを示します。
- バージョン(Version):IPプロトコルのバージョンを表します。IPv4の場合は4、IPv6の場合は6です。
- ヘッダ長(Header Length):IPヘッダーの長さをバイト単位で表します。
- サービスタイプ(Type of Service):IPパケットの優先度やトラフィッククラスを示します。
- 全体長(Total Length):IPパケットの全体的な長さをバイト単位で表します。
- 識別子(Identification):IPパケットの一意の識別子を表します。
- フラグ(Flags):IPパケットのフラグを表します。フラグは3つあり、最初のビットは常に0で、残りの2つのビットはDon’t Fragment(DF)フラグとMore Fragments(MF)フラグを表します。
- フラグメントオフセット(Fragment Offset):IPパケットのフラグメントのオフセットを示します。
- TTL(Time to Live):IPパケットがネットワーク上を移動する際に、残りの有効期間を示します。
- プロトコル(Protocol):IPパケットがどの上位層プロトコルを使用しているかを示します。たとえば、TCPの場合は6、UDPの場合は17です。
- チェックサム(Header Checksum):IPヘッダーのチェックサムを表します。
- 送信元IPアドレス(Source IP Address):IPパケットの送信元IPアドレスを表します。
- 宛先IPアドレス(Destination IP Address):IPパケットの宛先IPアドレスを表します。
- オプション(Options):必要に応じて、IPパケットにはオプションが含まれることがあります。
IPデータグラムは、ネットワーク層のプロトコルであり、TCPやUDPなどのトランスポート層のプロトコルによってパケットが分割されることがあります。IPデータグラムは、インターネット上を移動する際にルーターによって処理されます。