CloudWatchの保存期間

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CloudWatchの保存期間

 AWSのCloudWatchでは、データの保存期間を指定することができます。保存期間はメトリクスデータとログデータで異なりますので、以下にそれぞれの保存期間について詳しく解説します。

  1. メトリクスデータの保存期間
     CloudWatchはデフォルトでメトリクスデータを2週間(14日間)保存します。ただし、保存期間は最長で15ヶ月(1年3ヶ月)まで延長することが可能です。保存期間を延長する場合は、CloudWatchコンソールやAPIを使用して設定を変更することができます。ただし、保存期間を延長するとコストが増加することに留意する必要があります。
  2. ログデータの保存期間
     CloudWatch Logsはデフォルトでログデータを無期限に保存します。つまり、データは制限なく保持されます。ただし、CloudWatch Logsはストレージ料金が発生するため、長期間保存する場合はコストに留意する必要があります。また、ロググループごとに保存期間を個別に設定することも可能です。保存期間を設定する場合は、CloudWatchコンソールやAPIを使用してロググループの設定を変更します。

 なお、保存期間を超えたデータは自動的に削除されます。削除されたデータは復元できませんので、必要なデータをバックアップや別のストレージに保存することをおすすめします。また、保存期間以内であっても、データの取得や分析に使用されない場合は、不要なデータを削除することでコスト削減ができます。

 以上がCloudWatchの保存期間に関する詳細です。保存期間はデータの重要性や法的要件、コストなどを考慮して適切に設定する必要があります。

 CloudWatchでは、メトリクスデータやログデータの保存期間を個別に設定することができますが、保存期間を変更した場合には適用されるタイミングに注意が必要です。メトリクスデータの保存期間を延長した場合は、変更後の期間から新たなデータが保存されますが、既存の過去データは変更前の期間までしか利用できません。ログデータの保存期間を変更した場合も同様で、変更後の期間から新たなデータが保存されます。

 また、CloudWatchでは保存期間ごとに異なるデータ保持ポリシーを設定することもできます。例えば、メトリクスデータの最初の7日間は1分ごとのデータを保存し、その後の30日間は5分ごとのデータを保存するように設定することが可能です。このような設定によって、データの詳細度を必要な期間ごとに調整することができます。

 また、CloudWatchはデータのアーカイブやバックアップを目的として、保存期間を超えたデータをAmazon S3などのストレージサービスにエクスポートする機能も提供しています。これにより、長期的なデータの保持やコンプライアンス要件への対応が可能となります。

 保存期間の設定やデータのエクスポートについては、CloudWatchコンソールやAWS CLI、APIを使用して行うことができます。必要なデータの保存期間を適切に設定し、データの重要性やビジネス上の要件に合わせて適切にデータを保持することが重要です。