RDSのポイントタイムリカバリー
RDSのポイントタイムリカバリー
AWS RDS(Amazon Relational Database Service)のポイントインタイムリカバリー(Point-in-Time Recovery, PITR)は、データベースを過去の特定のタイムポイントに復元する機能です。PITRを有効にすると、自動バックアップによって作成された連続的なトランザクションログが保存され、任意のタイムポイントまでデータベースを復元できます。以下に、PITRの主な特徴と機能を説明します。
- ポイントインタイムリカバリーバックアップ
RDSでは、自動バックアップによって連続的なトランザクションログが保存され、バックアップが作成されます。これにより、データベースが特定のタイムポイントまでどのように変更されたかを追跡することができます。 - 特定のタイムポイントへの復元
PITRを使用すると、過去の特定のタイムポイントにデータベースを復元できます。たとえば、誤ったデータ操作やデータの破損などの問題が発生した場合、適切なタイムポイントまでデータベースを復元して、正常な状態に戻すことができます。 - リカバリーウィンドウ
ポイントインタイムリカバリーには、リカバリーウィンドウと呼ばれる概念があります。リカバリーウィンドウは、データベースの復元をサポートするトランザクションログの保存期間を示します。リカバリーウィンドウの長さは、自動バックアップの保持期間とトランザクションログの保存間隔に依存します。 - バックアップとリストアの制約
ポイントインタイムリカバリーでは、自動バックアップを有効にする必要があります。また、バックアップの暗号化が有効にされている場合、ポイントインタイムリカバリーも自動的に暗号化されます。さらに、マルチAZ構成を使用している場合、ポイントインタイムリカバリーはプライマリデータベースと同じAZ内のリードレプリカに対してのみサポートされます。
ポイントインタイムリカバリーは、データベースの復元とデータの保護に重要な機能です。過去の特定の状態にデータベースを復元することで、誤った変更やデータの損失に対して保護され、データの一貫性を確保できます。