RDSの高可用性

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演習で学ぶネットワーク

RDSの高可用性

　Amazon RDS（Relational Database Service）は、Amazon Web Services（AWS）が提供するマネージドリレーショナルデータベースサービスです。RDSは、高可用性を確保するためのさまざまな機能を提供しています。以下にRDSの高可用性に関連する機能とその動作原理を解説します。

1. マルチAZデプロイメント（Multi-AZ Deployment）
   　RDSでは、マルチAZデプロイメントと呼ばれる機能を使用することで高可用性を実現します。マルチAZデプロイメントでは、マスターデータベースをアクティブなプライマリインスタンスとして設定し、同期レプリカをセカンダリインスタンスとして別のアベイラビリティーゾーンに作成します。データベースの変更は同期的にセカンダリインスタンスに反映され、障害が発生した場合には自動的にフェイルオーバーが発生し、セカンダリがプライマリとなります。これにより、アプリケーションの停止時間を最小限に抑えることができます。
2. データベーススナップショット（Database Snapshot）
   　RDSでは、定期的に自動バックアップを作成し、それを利用してデータベーススナップショットを作成することができます。データベーススナップショットは、データベースの特定の時点の状態を保存したものであり、データの復元や複製に使用できます。障害や誤った操作によるデータの損失から回復するために使用されます。
3. 自動バックアップ（Automated Backup）
   　RDSは、設定に基づいて自動的にバックアップを作成することができます。自動バックアップは、指定した時間間隔でデータベースのフルバックアップとトランザクションログのバックアップを作成します。これにより、データの損失を最小限に抑えることができます。また、自動バックアップからのリストアも容易に行うことができます。
4. リードレプリカ（Read Replica）
   　RDSでは、リードレプリカを作成することができます。リードレプリカは、マスターデータベースのレプリケーションであり、読み取りトラフィックを分散させるために使用されます。リードレプリカはリアルタイムで同期され、データベースの読み取り処理の拡張性と可用性を向上させます。障害が発生した場合には、リードレプリカをマスターに昇格させることも可能です。

　これらの機能により、RDSは高可用性を実現しています。障害が発生した場合でも、自動フェイルオーバーやデータのバックアップとリストア、リードレプリカの利用によって、データベースの可用性とデータの安全性を確保することができます。