AWS Strage Gateway

AWS Strage Gateway

　AWS Storage Gatewayは、オンプレミスのアプリケーションとAWSクラウドストレージサービス間のシームレスなデータ統合を実現するためのサービスです。これにより、既存のオンプレミスのアプリケーションを変更せずに、AWSのスケーラブルなストレージサービスへのアクセスを実現できます。

AWS Storage Gatewayは、以下の3つの主要なコンポーネントで構成されています。

1. ボリュームゲートウェイ（Volume Gateway）
   　ボリュームゲートウェイは、オンプレミスのアプリケーションにiSCSIベースの仮想ボリュームストレージを提供します。これは、仮想マシンイメージ（VMDK、VHDなど）として提供され、アプリケーションが通常のブロックストレージとしてアクセスできるようにします。データはオンプレミスで保持され、同時にAmazon S3などのAWSストレージサービスに非同期でバックアップされます。
2. ファイルゲートウェイ（File Gateway）
   　ファイルゲートウェイは、NFS（Network File System）またはSMB（Server Message Block）ベースのファイル共有プロトコルを使用して、オンプレミスのアプリケーションにファイルストレージを提供します。オンプレミスのアプリケーションは、通常のファイル操作を実行し、データはAmazon S3に保存されます。必要に応じて、ファイルゲートウェイはオンデマンドでデータをダウンロードし、キャッシュして高速なアクセスを提供します。
3. テープゲートウェイ（Tape Gateway）
   　テープゲートウェイは、オンプレミスのバックアップインフラストラクチャをAWSクラウドへ拡張するための仮想テープライブラリを提供します。これにより、オンプレミスのバックアッププロセスを維持しながら、バックアップデータを安全にAWSクラウドに保管できます。データはAmazon S3 GlacierやAmazon S3 Glacier Deep ArchiveなどのAWSストレージサービスに保存されます。

　これらのゲートウェイは、簡単に導入でき、AWS Management Consoleを使用して管理できます。また、データの暗号化や圧縮、帯域制限などのセキュリティとパフォーマンスの機能も提供されています。

　AWS Storage Gatewayは、ハイブリッドクラウド環境でのデータ統合を容易にし、オンプレミスのアプリケーションとAWSのクラウドストレージサービスとの間でのデータの移動と保管を効率化します。