HDD
HDD
AWSにおけるHDD(Hard Disk Drive)は、データを永続的に保存するための物理的なディスクストレージデバイスです。AWSでは、HDDを使用するためのサービスとしてAmazon Elastic Block Store(EBS)が提供されています。
以下に、AWSにおけるHDD(Amazon EBS)の特徴と機能を詳しく解説します。
- ボリュームタイプ
Amazon EBSでは、異なるボリュームタイプが提供されています。HDDには、ストレージ容量が大きく、低コストのボリュームタイプである「Throughput Optimized HDD(st1)」と、一般的なパフォーマンスを提供する「Cold HDD(sc1)」があります。これにより、アプリケーションの要件に合わせて適切なボリュームタイプを選択できます。 - ボリュームサイズとパフォーマンス
Amazon EBSのHDDボリュームは、最大16TBの容量をサポートしています。HDDボリュームは、大容量のデータの保存に適しており、シーケンシャルな読み取り/書き込み操作による高いスループットを提供します。ただし、ランダムアクセスパターンや低レイテンシーが必要な場合は、SSD(Solid State Drive)を検討する必要があります。 - スナップショットとバックアップ
Amazon EBSのHDDボリュームは、スナップショットと呼ばれるポイントインタイムのデータバックアップをサポートしています。スナップショットは、データの永続的な保存や復元に使用され、データの保護と災害復旧に役立ちます。 - ボリュームの管理と可用性
Amazon EBSのHDDボリュームは、データの永続性と耐久性を確保するために冗長性があります。ボリュームは複数のアベイラビリティーゾーンに分散され、故障時にもデータの安全性を確保します。また、EBSスナップショットを使用してデータをバックアップし、別のリージョンに複製することも可能です。 - パフォーマンスの最適化
AWSでは、I/Oがボリュームに一定の割合で割り当てられる「バーストバケット」システムを使用しています。HDDボリュームでは、バーストバケット内のクレジットを使用して一時的なパフォーマンスの向上を実現します。ただし、持続的な高パフォーマンスが必要な場合は、ボリュームタイプをSSDに変更することを検討する必要があります。
AWSのHDDストレージ(Amazon EBS)は、大容量のデータ保存やバックアップ、耐久性のあるデータストレージに適しています。アプリケーションの要件と予算に応じて、適切なボリュームタイプとサイズを選択することが重要です。