AWS Certificate Manager(ACM)
AWS Certificate Manager(ACM)
AWS Certificate Manager(ACM)は、Amazon Web Services(AWS)のサービスの1つであり、SSL/TLS証明書の取得、管理、およびデプロイを簡素化するためのツールです。ACMを使用することで、HTTPS接続のセキュリティを強化し、安全な通信を確保することができます。
以下に、AWS Certificate Manager(ACM)の主な特徴と機能をいくつか紹介します:
- SSL/TLS証明書の取得
ACMは、無料で使用できるSSL/TLS証明書を提供しています。ACMが発行する証明書は、主要なルート証明書機関によって署名されており、一般的なブラウザやクライアントで信頼されています。証明書の取得は簡単で、ACMコンソールまたはACM APIを使用してリクエストを作成するだけです。 - 自動的な証明書の管理
ACMは、証明書の期限管理や自動的な証明書の更新をサポートしています。ACMが提供する証明書は、90日間の有効期限で発行されますが、自動的に更新されます。証明書の期限が近づくと、ACMは自動的に新しい証明書を発行して古い証明書を置き換えます。 - シームレスな統合
ACMは、他のAWSサービスとのシームレスな統合を提供しています。例えば、取得した証明書をAmazon Elastic Load Balancer(ELB)、Amazon CloudFront、Amazon API GatewayなどのAWSのマネージドサービスに直接適用できます。これにより、証明書の管理とデプロイが簡単になります。 - プライベート証明書のサポート
ACMは、パブリックドメインだけでなく、プライベートドメインに対する証明書の発行もサポートしています。プライベート証明書を使用することで、AWS内のVPC(Virtual Private Cloud)やオンプレミスのリソースなど、プライベートネットワーク内のアプリケーションにもセキュリティを提供することができます。 - AWS Certificate Manager Private CAとの連携
ACMは、AWS Certificate Manager Private CAと連携することも可能です。AWS Certificate Manager Private CAを使用すると、独自のルート証明書機関(CA)を構築して証明書を発行することができます。ACMとの統合により、自己署名証明書やカスタムCAに基づく証明書もACMで管理できます。
ACMを使用することで、HTTPS通信を容易にセキュアにすることができます。また、証明書の発行と管理が簡単で自動化されているため、セキュリティと信頼性を確保しながら開発と運用の効率を向上させることができます。