メール送信型

メール送信型

 フィッシングの一種であるメール送信型は、悪意のある第三者が偽のメールを送信し、受信者を騙して個人情報や資金をだまし取る手口です。メール送信型のフィッシングは、メールの文面や送信元の偽装により、正規の情報と見分けがつかなくなることがあります。

具体的には、以下のような手口があります。

  1. 偽の送信元アドレスの利用
     フィッシングメールでは、巧妙に送信元アドレスが偽装され、正規の送信元のように見せかけられます。例えば、銀行を装ったフィッシングメールの場合、送信元アドレスは銀行の名前が含まれているように偽装されていることが多いです。
  2. テキストやリンクの偽装
     フィッシングメールでは、リンクをクリックした場合に本来のウェブサイトとは異なるウェブサイトに誘導することがあります。また、テキストも巧妙に偽装され、例えば銀行のフィッシングメールの場合、テキストには「あなたのアカウントが停止される可能性があります。こちらをクリックしてアカウントを確認してください。」などと書かれています。
  3. ファイルの添付
     フィッシングメールでは、添付されたファイルにはウイルスが含まれていることがあります。ファイルを開くことで、個人情報が盗まれたり、コンピュータが乗っ取られたりする可能性があります。

フィッシングメールを受信した場合は、以下のような対策が必要です。

  1. メールの送信元アドレスやテキスト、リンクを確認する 送信元アドレスやテキスト、リンクに怪しい点がある場合は、絶対にクリックしないようにしましょう。
  2. 添付ファイルを開かない 添付ファイルが不審な場合は、開かないようにしましょう。
  3. 銀行や金融機関に電話して確認する 銀行や金融機関から来たメールの場合は、その銀行や金融機関に電話して確認することが重要です。
  4. メールを削除する
     フィッシングメールを受信した場合は、そのまま放置せずに削除しましょう。また、メールを受信する前に、メールクライアントやメールサービスのセキュリティ設定を確認することも重要です。スパムフィルターやセキュリティ機能を有効にすることで、フィッシングメールを検知し、自動的に削除することができます。

 最近では、多くの企業や団体がフィッシング詐欺に対する取り組みを行っており、従業員やユーザーに対する注意喚起やトレーニングを行っています。また、セキュリティソフトウェアやメールサービスのセキュリティ機能を活用することも有効な対策となります。