論理設計
論理設計
論理設計とは、ネットワークの機能と構成を決定し、ネットワークを実現するためのロジックを設計するプロセスです。
論理設計には、以下のようなステップが含まれます。
- ネットワークの目的と要件の定義
- ネットワークの目的を明確にし、必要な要件を特定します。例えば、ネットワークの規模、帯域幅、可用性、セキュリティ要件などがあります。
- ネットワークの構成
- ネットワークの構成を決定し、ネットワークを構成する機器とプロトコルを選択します。例えば、ルータ、スイッチ、ファイアウォール、VPN、WAN接続などがあります。
- アドレス空間の設計
- ネットワークに使用するIPアドレスやサブネットマスクを決定します。また、IPアドレスの割り当て方法や名前解決のためのDNSの設計も行います。
- ルーティングプロトコルの設計
- ルーティングプロトコルを選択し、設計します。ルーティングプロトコルは、ルーティングテーブルを更新するためのアルゴリズムです。例えば、OSPF、BGP、RIPなどがあります。
- セキュリティの設計
- ネットワークのセキュリティを担保するための機器やプロトコルを選択し、設計します。例えば、ファイアウォール、VPN、アクセス制御などがあります。
- ネットワーク管理の設計
- ネットワーク管理のためのプロトコルやツールを選択し、設計します。例えば、SNMP、Syslog、NetFlowなどがあります。
- 設計文書の作成
- 設計されたネットワークの構成、アドレス空間、ルーティングプロトコル、セキュリティ、ネットワーク管理に関する情報をまとめ、設計文書を作成します。
論理設計には、物理的な構成を考慮しないため、物理的な構成に対する制約や課題は考慮されていません。しかしならが、論理設計は、物理設計や実装につながるため、ネットワークの基盤を築く上で非常に重要なプロセスです。