ベーシック手順

ベーシック手順

ベーシック手順とHDLC手順は、通信プロトコルにおけるデータのやりとりに関する手順です。

【ベーシック手順】

  1. 接続確立
    通信を行うための接続を確立する。
  2. メッセージ送信
    送信したいメッセージを相手に送信する。
  3. メッセージ受信
    相手から送信されたメッセージを受信する。
  4. 応答送信
    受信したメッセージに対して、適切な応答を送信する。
  5. 接続終了
    通信を終了し、接続を解除する。

【HDLC手順】

HDLC (High-level Data Link Control) は、データ通信において使用されるプロトコルで、主にシリアル通信に使用されます。

  1. 接続確立
    通信を行うための接続を確立する。
  2. 送信開始
    データを送信する。
  3. 受信開始
    相手からのデータの受信を開始する。
  4. フレーミング
    データをフレームと呼ばれる固定長の単位に分割し、フレームにヘッダーとフッターを付けて相手に送信する。
  5. エラーチェック
    相手が受信したフレームが正しいかどうかをエラーチェックする。
  6. 応答送信
    エラーチェックが正常に行われた場合、適切な応答を送信する。
  7. 接続終了
    通信を終了し、接続を解除する。

 HDLC手順では、データをフレームと呼ばれる固定長の単位に分割して送信することで、エラーチェックや再送信がしやすくなります。また、フレームにヘッダーとフッターを付けることで、データの始まりと終わりを明確にし、相手に伝えることができます。

HDLC手順では、以下のような特徴があります。

・同期方式で通信する
 送信側と受信側のクロック信号を同期させて通信するため、送信中にビットが落ちるなどの誤りを防止することができます。

・フロー制御が可能
 送信側が一度に送信するフレーム数を調整することができます。これにより、受信側が受信できない量のデータを送信することがなくなります。

・再送制御が可能
 受信側からの応答がない場合、一定時間後に再送することができます。これにより、通信エラーが発生した場合でもデータの損失を最小限に抑えることができます。

 HDLC手順は、データ通信において信頼性が求められる場合に広く使用されています。ただし、ベーシック手順と比較して、通信効率が低いため、高速な通信には向いていません。また、ベーシック手順に比べて複雑な手順が必要なため、実装にはある程度の技術力が必要とされます。