ベーシック手順
ベーシック手順
ベーシック手順とHDLC手順は、通信プロトコルにおけるデータのやりとりに関する手順です。
【ベーシック手順】
- 接続確立
通信を行うための接続を確立する。 - メッセージ送信
送信したいメッセージを相手に送信する。 - メッセージ受信
相手から送信されたメッセージを受信する。 - 応答送信
受信したメッセージに対して、適切な応答を送信する。 - 接続終了
通信を終了し、接続を解除する。
【HDLC手順】
HDLC (High-level Data Link Control) は、データ通信において使用されるプロトコルで、主にシリアル通信に使用されます。
- 接続確立
通信を行うための接続を確立する。 - 送信開始
データを送信する。 - 受信開始
相手からのデータの受信を開始する。 - フレーミング
データをフレームと呼ばれる固定長の単位に分割し、フレームにヘッダーとフッターを付けて相手に送信する。 - エラーチェック
相手が受信したフレームが正しいかどうかをエラーチェックする。 - 応答送信
エラーチェックが正常に行われた場合、適切な応答を送信する。 - 接続終了
通信を終了し、接続を解除する。
HDLC手順では、データをフレームと呼ばれる固定長の単位に分割して送信することで、エラーチェックや再送信がしやすくなります。また、フレームにヘッダーとフッターを付けることで、データの始まりと終わりを明確にし、相手に伝えることができます。
HDLC手順では、以下のような特徴があります。
・同期方式で通信する
送信側と受信側のクロック信号を同期させて通信するため、送信中にビットが落ちるなどの誤りを防止することができます。
・フロー制御が可能
送信側が一度に送信するフレーム数を調整することができます。これにより、受信側が受信できない量のデータを送信することがなくなります。
・再送制御が可能
受信側からの応答がない場合、一定時間後に再送することができます。これにより、通信エラーが発生した場合でもデータの損失を最小限に抑えることができます。
HDLC手順は、データ通信において信頼性が求められる場合に広く使用されています。ただし、ベーシック手順と比較して、通信効率が低いため、高速な通信には向いていません。また、ベーシック手順に比べて複雑な手順が必要なため、実装にはある程度の技術力が必要とされます。