スーパーネット

スーパーネット

 スーパーネットは、複数のネットワークアドレスをまとめて1つの大きなアドレスにまとめることで、アドレス帯域を効率的に使用するための方法です。

 スーパーネットはCIDR(Classless Inter-Domain Routing)とも呼ばれ、クラスフルなIPアドレッシング方式に代わって使用されることがあります。クラスフルなIPアドレッシング方式では、ネットワーク部とホスト部の区切りが規定されており、ネットワークアドレスの大きさがあらかじめ定められていました。一方、CIDRでは、ネットワーク部とホスト部の区切りが自由に設定でき、ネットワークアドレスの大きさを自由に変更することができます。

スーパーネットは、複数のネットワークアドレスをまとめるため、例えば、以下のようなネットワークアドレスをまとめることができます。

192.168.0.0/24 192.168.1.0/24 192.168.2.0/24 192.168.3.0/24

これらのネットワークアドレスをまとめると、以下のようなアドレス帯域が得られます。

192.168.0.0/22

 このアドレス帯域では、上記の4つのネットワークアドレスをまとめたアドレス帯域であり、192.168.0.0~192.168.3.255のアドレス帯域を含みます。これにより、アドレス帯域をまとめることによって、アドレス帯域の使用効率が向上することが期待できます。

 ただし、スーパーネットを使用する場合、各ネットワークに対してルーティング情報を追加する必要があります。そのため、スーパーネットを使用する場合は、ネットワークの管理に細心の注意が必要です。