SYN

SYN

 SYNは、TCP(Transmission Control Protocol)の3ウェイハンドシェイクの最初の段階で、クライアントからサーバに送信されるパケットのことを指します。

 TCPは、信頼性の高いデータ通信を行うためのプロトコルであり、3ウェイハンドシェイクという手順を踏むことで、通信の確立を行います。この手順では、以下のような流れがあります。

  1. クライアントがサーバにSYNパケットを送信し、通信の要求を行う。
  2. サーバは、SYNパケットを受信したことを確認し、ACK(Acknowledgment)パケットをクライアントに返信する。
  3. クライアントは、ACKパケットを受信したことを確認し、通信が確立したことをサーバに通知するためにSYNパケットを再度送信する。
  4. サーバは、再度のSYNパケットを受信し、ACKパケットを返信することで通信の確立が完了する。

 このように、SYNパケットは通信の確立を行うために不可欠なパケットであり、TCP通信の中で重要な役割を担っています。ただし、SYN Flood攻撃という攻撃手法があり、大量のSYNパケットを送信することで、サーバをダウンさせることができるため、セキュリティ対策が必要となります。