SRVレコード

SRVレコード

　SRVレコードは、DNSにおいて、ネットワーク上の特定のサービスの場所を指定するために使用されるレコードタイプです。SRVレコードは、サービスの種類、プロトコル、ドメイン名、ポート番号、優先度、重みの情報を含んでいます。

　SRVレコードは、主にVoIP（Voice over IP）やIM（Instant Messaging）のようなサービスのロードバランシングに使用されます。例えば、Skype for BusinessがSRVレコードを使用して、ユーザーが接続するサーバーの情報を取得することができます。

SRVレコードの構文は以下のようになります。

_service._proto.name TTL class SRV priority weight port target

• _service：サービス名（例えば、_http、_ftp、_smtpなど）。
• _proto：プロトコル名（例えば、_tcp、_udpなど）。
• name：サービスを提供するドメイン名。
• TTL：DNSキャッシュの有効期間。
• class：DNSレコードの種類（通常はIN）。
• priority：サーバーの優先度（数値が小さいほど優先度が高い）。
• weight：優先度の重み。
• port：サービスを提供するポート番号。
• target：サービスを提供するホスト名。

例えば、以下のようなSRVレコードがあるとします。

_http._tcp.example.com. 3600 IN SRV 0 5 80 www.example.com.

　このレコードは、TCPプロトコルのHTTPサービスを提供するexample.comドメインのサーバー情報を指定しています。優先度は0、重みは5で、ポート番号は80番で、サービスを提供するホスト名はwww.example.comです。