RTS

RTS

 ネットワークにおける RTS (Request to Send) は、無線通信で使用されるプロトコルの1つで、双方向通信を行う際に用いられます。

 具体的には、送信側がデータを送信する前に、受信側に対して RTS フレームを送信します。この RTS フレームには、送信データの長さや送信の時間帯などの情報が含まれます。受信側は、この情報を元に CTS (Clear to Send) フレームを送信側に返し、送信側はこれを受信してからデータを送信します。

 これにより、複数の端末が同じチャンネルを利用する場合でも、送信権を競合させることができ、効率的な通信が行えます。ただし、無線通信の場合は外部要因により通信が乱れることがあるため、通信エラーの再送処理も必要となります。