LLDP

LLDP

　LLDP（Link Layer Discovery Protocol）は、ネットワーク機器の接続情報を取得するためのプロトコルです。LLDPは、IEEE 802.1ABで標準化されており、ネットワーク上の機器が相互に情報を交換することにより、ネットワークトポロジを把握することができます。

　LLDPは、ネットワーク上の機器がどのようなポートで接続されているか、どのような機器であるか、どのような機能を持っているかなどの情報を交換することができます。これにより、ネットワーク上の機器の配置や接続関係を自動的に検出し、管理者が手動で行う必要があったトポロジマップの作成を容易にすることができます。

　LLDPは、Cisco Discovery Protocol（CDP）などのプロプライエタリなプロトコルに代わるオープンスタンダードのプロトコルとして、広く採用されています。また、ネットワーク管理ツールや監視システムと統合することにより、ネットワーク上のトポロジや問題点をより詳細に把握することができます。

プロプライエタリ

　プロプライエタリ（proprietary）とは、特定の企業が独自に開発した技術や製品であり、一般的にその企業が所有する知的財産となります。プロプライエタリな製品や技術は、一般に他の企業や個人が自由に使用、変更、共有することができない場合があります。

　プロプライエタリなプロトコルや製品は、オープンスタンダードの製品やプロトコルに比べて、相互運用性が低くなる可能性があります。例えば、ある企業が独自に開発したプロプライエタリなネットワーク機器を使用する場合、他の企業の機器との相互接続性に問題が生じる可能性があります。

　一方、オープンスタンダードの製品やプロトコルは、業界標準として広く採用され、相互運用性が高いため、異なるベンダーの機器やソフトウェアが互いに通信することができます。これにより、顧客が製品やベンダーを選択する際の選択肢が広がり、競争が促進されます。