IIOP(Internet Inter-ORB Protocol)

IIOP(Internet Inter-ORB Protocol)

 IIOP(Internet Inter-ORB Protocol)は、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)アーキテクチャで使用されるプロトコルです。CORBAは、異なるオペレーティングシステム、プログラミング言語、ネットワーク上で分散オブジェクトシステムを構築するための規格です。

 CORBAは、オブジェクト指向プログラミングの概念を分散アプリケーションに適用し、オブジェクトをリモートで呼び出すためのプロトコルとAPIを提供します。IIOPは、CORBAが使用するプロトコルの一つで、TCP/IP上でCORBAオブジェクトのリモート呼び出しを実現するために使用されます。

 IIOPは、CORBAアプリケーションが相互運用できるように、異なるプログラミング言語やオペレーティングシステムの間で、CORBAオブジェクトをリモートで呼び出すために使用されます。IIOPは、CORBAオブジェクトをシリアル化してネットワーク上で転送し、リモートのCORBAオブジェクトにメッセージを送信するためのプロトコルです。

 IIOPは、CORBAシステムでのオブジェクトのやり取りを安全に行うために、暗号化や認証などのセキュリティ機能を提供します。また、CORBAアプリケーションがTCP/IPネットワークを使用しているため、IIOPを使用することで、異なるオペレーティングシステムやハードウェアプラットフォーム間での相互運用性を確保することができます。

 IIOPは、CORBAアプリケーションで使用されるプロトコルの一つであり、分散オブジェクトシステムを構築するために必要不可欠な技術です。CORBAは、大規模な分散システムを構築するために使用され、IIOPは、異なるオペレーティングシステムやプログラミング言語の間でオブジェクトのやり取りを実現するために使用されます。