IGP(Interior Gateway Protocol)

IGP(Interior Gateway Protocol)

 IGP(Interior Gateway Protocol)は、同一のAS(Autonomous System)内に存在するネットワークにおいて、ルーター間でルーティング情報を交換するためのプロトコルの総称です。

IGPにはいくつかの種類がありますが、代表的なものは以下の通りです。

  1. RIP(Routing Information Protocol):ホップカウントを使って、到達可能な経路を選択するプロトコルです。値が16以上になると到達不能とみなされます。RIPは、小規模ネットワークに向いているとされています。
  2. OSPF(Open Shortest Path First):リンクステート型ルーティングプロトコルで、ルーターが自分の接続状況をブロードキャストすることで、他のルーターに情報を配信します。OSPFは、大規模ネットワークや高速ネットワークに向いているとされています。
  3. IS-IS(Intermediate System to Intermediate System):OSPFに似たリンクステート型ルーティングプロトコルです。主にISPなどで使われています。

 これらのプロトコルは、ルーター同士が互いのルーティング情報を交換することで、最適な経路を選択し、パケットを送信することができます。また、IGPはAS内でのルーティングに特化しており、AS間のルーティングにはEGP(Exterior Gateway Protocol)が用いられます。

 IGPは、ネットワークにおけるルーティング情報の交換に必要不可欠なプロトコルであり、適切なプロトコルの選択はネットワークの正常な運用に欠かせません。