このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。設定の解答は、動画の中にあります。

練習問題ファイルのダウンロード

 ファイルは Packet tracer Version 8.2.0 で作成しています。古いバージョンの Packet Tracer では、ファイルを開くことができませんので、最新の Packet Tracer を準備してください。
 「ダウンロード」のリンクから練習問題で使用するファイルをダウンロードできます。ファイルは、McAfee インターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

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トラブル問題03:データリンク層のトラブル②

前提知識

データリンク層の前提知識については、以下のリンク先で解説しています。

Serialのカプセル化(X.25)Serialのカプセル化(Cisco HDLC)
PPPの特徴PPPの設定(encapsulation ppp)
PPP認証(ppp atuthentication pap)PPP認証(ppp atuthentication chap)
データリンク層の前提知識

問題

 下図を参照してください。PC1とPC2が通信できません。この問題の原因を突き止めて、通信ができるようにトラブルシューティングしてください。なお、R1ルータとR2ルータには、PPPのCHAP認証が設定されています。

データリンク層のトラブルシューティング

PC1とPC2間の通信ができません。トラブルシューティングをして通信ができるようにします。

ステップ1:PC1とPC2のインターフェイスの状態を確認します。

手順01:PC1から、デフォルトゲートウェイであるR1のG0/0 に対して ping を実行します。そして、PC2から、デフォルトゲートウェイであるR2のG0/0に対して ping を実行します。

ping は成功しますか?失敗しますか?

手順02:R1から、R2のS0/0/0 に ping を実行します。

ping は成功しますか?失敗しますか?

手順03:R1で「show int s0/0/0」コマンドを実行します。

インターフェイスをの状態を確認します。データリンク層のカプセル化も確認します。

手順04:R2で「show int s0/0/0」コマンドを実行します。

R2のシークレットパスワードは、「ccna」となっております。

インターフェイスをの状態を確認します。データリンク層のカプセル化も確認します。

 R1とR2のSerialリンクのデータリンク層のカプセル化は一致していますか?カプセル化が一致しているのであれば、問題は何であるのかを検討します。

ステップ2:ルータのコンフィグを確認してCHAP認証のパスワードを確認します。

手順01:R1とR2で、「show running-config」コマンドを実行します。

PPPのCHAP認証の設定で、パスワードは、一致していますか?

手順02:R2ルータのCHAP認証のパスワードをR1と同じパスワードに設定します。

ここまでの手順の操作で、問題が解決できたはずです。

動作検証

PPPのネゴシエーションの確認

・R1ルータで「debug ppp negotiation」コマンドを実行します。

R1#debug ppp negotiation

・ネゴシエーションの様子を確認するため、R1ルータのS0/0/0を「shutdoun」させ、「no shutdown」します。

ネゴシエーションの様子が確認できます。

●R1の「debug ppp negotiation」の出力

R1(config)#int s0/0/0
R1(config-if)#shutdown

R1(config-if)#
%LINK-5-CHANGED: Interface Serial0/0/0, changed state to administratively down

Serial0/0/0 PPP: Phase is TERMINATING
Serial0/0/0 LCP: State is Closed
Serial0/0/0 PPP: Phase is DOWN

%LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Serial0/0/0, changed state to down

R1(config-if)#no shutdown

R1(config-if)#
%LINK-5-CHANGED: Interface Serial0/0/0, changed state to up

Serial0/0/0 PPP: Using default call direction
Serial0/0/0 PPP: Treating connection as a dedicated line
Serial0/0/0 PPP: Phase is ESTABLISHING, Active Open

Serial0/0/0 LCP: State is Open

Serial0/0/0 PPP: Phase is AUTHENTICATING

・R1ルータでデバックを止めます。「undebug all」コマンドを実行します。

R1#undebug all

疎通確認

・PC1からPC2へ ping を行います。

ping は成功します。

解答

設定の解答例は、この問題を解説しているYouTube動画の中で確認してください。