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基礎問題06:Serial接続の設定

前提知識

ここでは、ルータのSerial接続の設定を行っていきます。

Serial接続の設定に関する前提知識については、以下のリンク先で解説しています。

DCEとDTEシリアル接続
インターフェイスの設定シリアルインターフェイスの設定
Serial 接続の設定

問題

 下図のネットワークを構築します。R1ルータ、R2ルータ間をSerial接続し、下表のアドレッシングテーブルに従ってホスト名、IPv4アドレスなどの設定を行ってください。

アドレッシングテーブル
デバイスインターフェイスIPv4アドレスサブネットマスク
R1S0/0/0192.168.1.1255.255.55.0
R2S0/0/0192.168.1.2255.255.55.0
アドレッシングテーブル

Serial接続の設定

ステップ1:ホスト名の設定
Q01:ルータの付近に記載しているルータ名「R1」「R2」を各々のルータに設定してください。
ステップ2:Serial ケーブリング
Q02:R1、R2間のSerial ケーブリングを行ってください。

R1のS0/0/0とR2のS0/0/0をSerialケーブルで接続します。その際、R1のS0/0/0側をDCE側として接続します。

ステップ3:R1のS0/0/0の設定
Q03:R1のS0/0/0にIPv4アドレスを割り当て、「no shutdown」してください。
Q04:クロックレートを128Kbpsで設定してください。その際、帯域幅「128Kbps」の指定も行ってください。

補足1:「Back-to-Back」接続では、片方がDCE、もう片方がDTEになり、DCE側にクロックレートの設定が必要となります。

補足2:帯域幅の設定は、このネットワークにおいては、必要ありませんが、ルーティングプロトコルを設定する際は、経路選択において影響がでます。

ステップ4:R2のS0/0/0の設定
Q05:R2のS0/0/0にIPv4アドレスを割り当て、「no shutdown」してください。
Q06:帯域幅「128Kbps」の設定を行ってください。

補足:帯域幅の設定は、このネットワークにおいては、必要ありませんが、ルーティングプロトコルを設定する際は、経路選択において影響がでます。

動作検証

手順01:R1とR2で「show ip interface brief」コマンドを実行します。

●R1の「show ip interface brief」の出力

R1#show ip interface brief 
Interface              IP-Address      OK? Method Status                Protocol 
FastEthernet0/0        unassigned      YES NVRAM  administratively down down 
FastEthernet0/1        unassigned      YES NVRAM  administratively down down 
Serial0/0/0            192.168.1.1     YES manual up                    up 
Serial0/0/1            unassigned      YES NVRAM  administratively down down 
Vlan1                  unassigned      YES NVRAM  administratively down down

●R2の「show ip interface brief」の出力

R2#show ip interface brief 
Interface              IP-Address      OK? Method Status                Protocol 
FastEthernet0/0        unassigned      YES NVRAM  administratively down down 
FastEthernet0/1        unassigned      YES NVRAM  administratively down down 
Serial0/0/0            192.168.1.2     YES manual up                    up 
Serial0/0/1            unassigned      YES NVRAM  administratively down down 
Vlan1                  unassigned      YES NVRAM  administratively down down

上の黄色のマークに注目します。R1、R2にS0/0/0が up していることが確認できます。

手順02:疎通確認

R1からR2に対して、ping を行います。

R1#ping 192.168.1.2

●R1の「ping」コマンドの出力

R1#ping 192.168.1.2

Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 192.168.1.2, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/6/11 ms

解答

設定の解答例は、この問題を解説しているYouTube動画の中で確認してください。