URLフィルタリング(その6)
「URLフィルタリング(その1)」から「URLフィルタリング(その5)」でURLフィルタリングの設定と検証を行いました。
ここでは、URLの管理についてとRouter_Aのコンフィグを紹介します。
ネットワークの構成は、下図のとおりです。

※ブロードバンドルータには、IPマスカレードの設定をしておきます。
URLリストの管理について
アクセスを許可するサイト、拒否するサイトは、ずっと固定して運用するようには、ならないと思います。
アクセスを許可する許可しないかは、社内のセキュリティポリシーの変更に伴って変更することもあるでしょうし、業務に関係のないサイトへのアクセスを監視して、それをURLフィルタリングに反映させることもあるからです。
SDMが利用できる環境では、「csv形式のファイル」で保存することで、SDMを使用すれば簡単にルータにURLリストを取り込むこともでき、運用が楽ですが、SDMを利用できない環境では、運用が煩雑になりがちです。
テキストエディタを利用して下のように管理を行うことで、多少、運用が楽になると思います。
ルータにURLリストを再定義するには、このテキストを編集したものを流し込むだけで済むようになるからです。
●URLリストの設定
ip inspect name URL_FILTER http urlfilter
ip urlfilter allow-mode on
ip urlfilter exclusive-domain deny www.goo.ne.jp
ip urlfilter exclusive-domain deny www.yahoo.co.jp
Router_Aの設定
Router_Aの設定は、以下のとおりです。
●Router_Aの設定
!
version 12.4
service config
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
!
hostname Router_A
!
boot-start-marker
boot-end-marker
!
enable password cisco
!
no aaa new-model
memory-size iomem 25
!
ip cef
ip inspect name URL_FILTER http urlfilter
ip urlfilter allow-mode on
ip urlfilter exclusive-domain deny www.goo.ne.jp
ip urlfilter exclusive-domain deny www.yahoo.co.jp
!
interface Ethernet0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
half-duplex
!
interface FastEthernet0
ip address 192.168.2.1 255.255.255.0
ip inspect URL_FILTER in
speed auto
!
ip forward-protocol nd
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.254
no ip http server
no ip http secure-server
!
control-plane
!
line con 0
line aux 0
line vty 0 4
password cisco
login
!
end
次の「URLフィルタリング・部分ドメインの指定(その1)」では、部分ドメインを指定して、URLフィルタリングを行う方法を紹介していきます。