URLフィルタリング(その4)

URLフィルタリング(その3)」の続きです。

Router_A上にURLフィルタリングの設定を行っていきます。

ネットワークの構成は、下図のとおりです。

※ブロードバンドルータには、IPマスカレードの設定をしておきます。

URLリストの作成

URLリストをルータに定義してゆきます。

URLフィルタリングを行うには、CBAC(Context-based access control)を使用します。

 CBACを使用することで、外部との境界を通過する全てトラフィックに対し、アプリケーションごとのアクセス制御を行い内部のユーザにセキュリティを提供することができます

URLでフィルタリングを行うので、以下のように「ip inspect」コマンドで指定します。

Router_A(config)#ip inspect name URL_FILTER http urlfilter

 URLフィルタサーバを指定しないで、ルータに設定するローカルURLリストのみで、URLフィルタを設定するため、全てサーバ(WebsenseまたはSecure Computing)が停止している時には、接続を許可するように設定します。

Router_A(config)#ip urlfilter allow-mode on

「goo」と「Yahoo!」へのアクセスを拒否するようにリストを作成します。

Router_A(config)#ip urlfilter exclusive-domain deny www.goo.ne.jp
Router_A(config)#ip urlfilter exclusive-domain deny www.yahoo.co.jp

●URLリストの設定

Router_A(config)#ip inspect name URL_FILTER http urlfilter
Router_A(config)#ip urlfilter allow-mode on
Router_A(config)#ip urlfilter exclusive-domain deny www.goo.ne.jp
Router_A(config)#ip urlfilter exclusive-domain deny www.yahoo.co.jp

 これで、URLリストの作成は、できたのですが、これでは、まだ、「goo」と「Yahoo!」へのアクセスが拒否されません。

ACLと同様に、インターフェイスへ関連付けを行わなくてはなりません。

検査ルールのI/Fへの適用

インターフェイスに検査ルールを適用することで、CBACは発動します。

外部 ・・・ outbound
内部 ・・・ inbound

で指定します。

今回は、F0に「inbound」を指定します。

Router_A(config)#int f0
Router_A(config-if)#ip inspect URL_FILTER in

●検査ルールのI/Fへの適用

Router_A(config)#int f0
Router_A(config-if)#ip inspect URL_FILTER in

 これで、URLフィルタリングの設定は、完了です。次の「URLフィルタリング(その4)」では、設定したURLフィルタリングを検証していきます。

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