STPの設定を解除するコマンド

の続きです。

STPの設定をいくつか試してみたところで、重要な補足があります。

STP機能は、「Link Aggregation(ポートトランキング)機能」と併用できません。

「Link Aggregation(ポートトランキング)機能」については、この後のコンテンツで紹介します。

STPの説明が、長くなってしまいましたが、STPを削除するコマンドもマスターしておきましょう。

STPの設定を解除するコマンド

DISABLE STP={stpname|ALL}

stpname: STPドメイン名(1~15文字。英数字とアンダースコア(_)、ハイフンを使用可能。大文字小文字を区別しない)

指定したSTPドメイン、あるいは、スイッチ全体でスパニングツリープロトコルを無効にする。

default STP、ユーザー定義のSTPともに、デフォルトは無効。

SET STP={stpname|ALL} [DEFAULT]

指定したSTP名のスパニングツリーをデフォルト値に戻します。

SET STP PORT={port-list|ALL} [DEFAULT]

指定した物理ポートのスパニングツリーパラメータをデフォルトに戻します。

RESET STP={stpname|ALL}

指定したSTPドメインにおけるスパニングツリープロトコルの状態をリセットする。

該当STPドメインのカウンター、STP所属ポートのカウンターはすべてリセットされる。

PURGE STP

スパニングツリープロトコルの設定をデフォルト状態に戻す。

default STP以外のSTPドメインはすべて削除され、各種タイマー(Hello Timeなど)はデフォルト値に戻る。

DELETE STP=stpname VLAN={vlanname|2..4094|ALL}

ユーザー定義のSTPドメインに所属しているVLANを削除する
削除されたVLANはdefault STPの所属に戻る。

DESTROY STP={stpname|ALL}

ユーザー定義のSTPドメインを削除する。

 所属するVLANが存在するSTPドメインは削除できない。あらかじめ「DELETE STP VLAN」コマンドでVLANを削除してから本コマンドを実行する必要があります。

 STPは、障害が発生した際、自動的に経路を切り替えてくれ、ネットワークの冗長性が確保できる有効的な手段です。ぜひマスターしておきましょう!