マルチプルSTPドメイン

の続きです。

 VLANグループ(1つ以上のVLANで構成)ごとに個々のスパニングツリーを構成するマルチプルSTPを紹介します。各STPドメインは、それぞれ個別のスパニングツリーバラメータを持ち、STPドメインごとにルートブリッジを選出してスパニングツリーを構成できます。

 通常の環境では、複数のSTPドメインを作成する必要はありません。使いどころが難しいのが、マルチプルSTPドメインです。ネットワーク管理者の腕の見せ所です。

複数のSTPドメインを設定するときには下記の注意が必要です。

  • 各STPドメインには、複数のVLANを所属させることができる。
  • 各VLANが所属できるSTPドメインは1つ。
  • 各ポートが所属できるSTPドメインは1つ。ポートが複数のVLANに所属している場合、所属先の全てのVLANが同じSTPに所属している必要がある。

などの制約があります。

とりあえず、マルチプルSTPドメインを体験するために下図のようなネットワークを構築してみます。

スイッチを3台をつなぐ回線の帯域幅は、全て同じにしています。

SW1 ⇔ SW2 ・・・ 100Mbps
SW1 ⇔ SW3 ・・・ 100Mbps
SW2 ⇔ SW3 ・・・ 100Mbps

 タグVLANを使用しないで、VLANごとに、スイッチ間を接続した構成にしています。ポートの無駄遣いで、配線周りが、とてもすっきりしているとは、言えませんが、マルチプルSTPを簡単に体験するために、このような構成にしています。

 デフォルトの設定では、ユーザ定義のVLANも全てのVLANがデフォルトのSTPドメイン「Default」に所属しています。

今回使用するSTPドメインは、

VLAN10 ・・・ Default
VLAN20 ・・・ Mystp

を使います。

ブロッキングされるポートが1つのスイッチに集中しないように、プライオリティの値を

VLAN10