主系

主系

 デュプレックスシステムは、コンピューターシステムや通信システムなどの冗長化技術の一種で、システムを二重化することで、障害が発生した場合でもシステムを継続的に稼働させることができます。主系は、デュプレックスシステムのうち、本来の動作を担当する主機と、その障害に備えて待機するバックアップ機から構成される冗長化構成のことを指します。

 主系は、本来のシステム動作を担当する主機と、その障害に備えて待機するバックアップ機から構成されます。主機とバックアップ機は、同じネットワークに接続されており、通常は主機がシステムを制御し、バックアップ機は待機状態にあります。もしも主機に障害が発生した場合は、バックアップ機が自動的にシステム制御を引き継ぎ、システムを継続的に稼働させることができます。

 主系は、障害発生時の瞬時な切り替えが可能であることが特徴です。一方で、システム全体のコストが高くなり、システムの管理や設定が複雑になることが欠点です。また、主系では、通信回線や電力供給など、システム全体の冗長化にも注意を払う必要があります。

 主系は、通信システムや鉄道システム、発電所など、高信頼性が求められるシステムに広く利用されています。これらのシステムでは、障害発生時に即座に切り替えて、システムの安定性を維持することが必要であるため、主系が有効です。