時刻同期

時刻同期

 ネットワーク内の複数のデバイスが正確な時刻を保持していることは、様々なシステムやアプリケーションの正常な動作に重要です。例えば、電子メールの送受信時には、メールサーバーとクライアントの時刻が合っていないと、正常にメールの送受信ができません。また、複数のネットワークデバイスが連携して動作するシステムやアプリケーションでは、各デバイスの時刻が正確に同期されていることが必要です。

そこで、ネットワーク内のデバイスの時刻を同期することが重要となります。時刻同期を実現する方法には、主に以下の2つがあります。

  1. NTP(Network Time Protocol) NTPは、ネットワーク上で時刻同期を実現するためのプロトコルであり、インターネットで広く利用されています。NTPを利用する場合、ネットワーク内にNTPサーバーを設置し、各デバイスはNTPサーバーから時刻情報を取得する形で同期を行います。NTPは、高い精度で時刻同期が行え、セキュリティにも配慮されたプロトコルです。
  2. SNTP(Simple Network Time Protocol) SNTPは、NTPの簡易版であり、NTPに比べて処理が簡素化されています。そのため、NTPに比べて時刻同期の精度が低くなる場合がありますが、比較的簡単に導入することができます。SNTPも、NTPと同様にNTPサーバーから時刻情報を取得して時刻同期を行います。

 時刻同期を行うことで、ネットワーク内のデバイスの時刻が正確に同期され、様々なシステムやアプリケーションの正常な動作が保証されます。