アイデンティティ連携

アイデンティティ連携

 「アイデンティティ連携(identity federation)」とは、異なる複数のシステムやサービスにおけるユーザーのアイデンティティ情報を共有する仕組みを指します。異なるサービスやシステムにアカウントを作成する必要がなく、1つのアカウントで複数のサービスを利用することができます。

 アイデンティティ連携は、通常、OAuthやOpenID Connectなどのプロトコルを使用して実現されます。OAuthは、アプリケーションに代わってユーザーがWebサービスのAPIにアクセスできるようにするための認可プロトコルであり、OpenID Connectは、OAuthをベースとして、ユーザーの認証とアイデンティティの提供を行うための認証プロトコルです。

 アイデンティティ連携の主な利点は、ユーザーが多数のアカウントを持つ必要がなくなり、アカウント管理の負担を軽減することができることです。また、シングルサインオン(SSO)を実現することができるため、一度認証すれば複数のサービスを利用できるようになるため、利便性も向上します。

 ただし、アイデンティティ情報の共有が行われるため、セキュリティ上のリスクも考えられます。情報漏洩や不正アクセスに対するリスク管理が必要であり、適切なセキュリティ対策を行う必要があります。