OpenFlowコントローラー

OpenFlowコントローラー

 OpenFlowは、SDN(Software Defined Networking)におけるプロトコルの一つであり、ネットワークスイッチやルーターなどのネットワーク機器の制御を、論理的に切り分けられた制御プレーン(Controller)で行うことを可能にします。OpenFlowコントローラーは、その制御プレーンを担当するソフトウェアであり、ネットワークの制御や管理を行います。

 OpenFlowコントローラーは、ネットワーク機器に対して、どのような処理を行うかを指示するための制御信号を送信します。これにより、ネットワーク機器は、あらかじめ定義されたルールに基づいてトラフィックを処理し、制御プレーンからの指示に従って振る舞います。例えば、ネットワーク内で特定のトラフィックを優先的に処理するように設定することができます。

OpenFlowコントローラーは、SDNにおける中心的な役割を担っており、以下のような機能を持っています。

  1. ルーティング:ネットワークトラフィックの経路を制御します。
  2. スイッチング:トラフィックの流れを制御します。
  3. ファイアウォール:ネットワークトラフィックのフィルタリングを行います。
  4. トンネリング:異なるネットワーク間の通信を可能にします。
  5. バンド幅制御:トラフィックの優先度に応じて、帯域幅を調整します。

 OpenFlowコントローラーは、オープンソースソフトウェアであるため、拡張性が高く、様々な機能を追加することができます。また、複数のOpenFlowスイッチを制御することができるため、大規模なネットワークの管理にも適しています。