リザーブドインスタンス:AWS

リザーブドインスタンス

 AWSのリザーブドインスタンス(Reserved Instances)は、長期間にわたって予約された仮想サーバー(EC2インスタンス)のことを指します。リザーブドインスタンスを購入することで、通常のオンデマンド料金よりも割引された価格でインスタンスを利用することができます。

以下にリザーブドインスタンスの主な特徴と利点を説明します。

  1. 価格割引
     リザーブドインスタンスを購入することで、通常のオンデマンド料金に比べて最大75%の割引が適用されます。割引率は、利用期間、支払いオプション(全前払いまたは部分前払い)、インスタンスの種類などによって異なります。
  2. 利用期間
     リザーブドインスタンスは、1年または3年といった長期間にわたって予約されます。利用期間中は、予約したインスタンスをリザーブド料金で利用することができます。
  3. インスタンスの柔軟性
     リザーブドインスタンスは、購入時に特定のインスタンスタイプ、プラットフォーム、リージョン、アベイラビリティーゾーンを指定する必要はありません。リザーブドインスタンスの割引は、同じファミリーのインスタンスタイプやOSプラットフォームを持つインスタンスに適用されます。
  4. インスタンスの利用制限
     リザーブドインスタンスは、予約されたリージョンおよびアベイラビリティーゾーン内で利用できます。ただし、リザーブドインスタンスを特定のインスタンスタイプに割り当てる必要はありません。予約したリージョンやアベイラビリティーゾーンで、予約されたインスタンスの利用に適している場合は、リザーブド割引が適用されます。
  5. モディファイアブルリザーブドインスタンス
     モディファイアブルリザーブドインスタンスは、利用期間中にインスタンスタイプの変更や、リージョンやアベイラビリティーゾーンの変更が可能です。これにより、ビジネスニーズの変化に対応する柔軟性があります。
  6. 転売可能性
     リザーブドインスタンスは、一部の条件を満たす場合にはAWSマーケットプレイスで転売することができます。これにより、予約したインスタンスを他のAWSユーザーに売却することができます。

 リザーブドインスタンスは、AWSの長期利用を予定している場合や、予算を節約したい場合に特に有益です。ただし、注意点として、リザーブドインスタンスは購入後のキャンセルや払い戻しはできず、予約された利用期間中はインスタンスの割引価格が適用されるため、適切な計画と予測が必要です。