Route53のフェイルオーバー

AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ｜完全無料&徹底解説

AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ｜完全無料&徹底解説 ◆◇◆　AWS認定試験実践トレーニング　◆◇◆ 全世界で1000万人以上が利用するオンライン学習サービスのWhizl…

演習で学ぶネットワーク

Route53のフェイルオーバー

　Route 53のフェイルオーバールーティングは、プライマリリソースとセカンダリリソース（フェイルオーバー用の冗長なリソース）を定義し、プライマリリソースのヘルスチェック結果に基づいてトラフィックを切り替える機能です。以下に、Route 53のフェイルオーバールーティングの詳細を説明します。

1. プライマリリソースとセカンダリリソースの定義
   　フェイルオーバールーティングでは、通常はプライマリリソースとして正常に機能するリソース（例: EC2インスタンス、ロードバランサー）を指定します。そして、プライマリリソースのヘルスチェックが失敗した場合にトラフィックを転送するセカンダリリソース（例: バックアップのEC2インスタンス）も定義します。
2. ヘルスチェックの設定
   　Route 53は、プライマリリソースのヘルスチェックを定期的に実行します。ヘルスチェックは、リソースの可用性を確認するためのカスタマイズ可能なパラメータ（エンドポイントの応答、ステータスコード、タイムアウトなど）を使用して構成します。ヘルスチェックが失敗した場合、Route 53はセカンダリリソースにトラフィックを転送します。
3. フェイルオーバーコントロール
   　フェイルオーバールーティングでは、ヘルスチェック結果に基づいてトラフィックを制御します。プライマリリソースのヘルスチェックが成功した場合、Route 53はトラフィックをプライマリリソースに送信します。しかし、ヘルスチェックが失敗した場合、Route 53は自動的にセカンダリリソースにトラフィックを転送します。また、プライマリリソースが復旧した場合、Route 53は自動的にトラフィックを再びプライマリリソースに切り替えます。

　フェイルオーバールーティングを使用すると、リージョンやデータセンターの障害、アプリケーションのクラッシュ、ネットワークの問題などの予期せぬ状況に対して冗長性と可用性を確保できます。また、フェイルオーバールーティングは、DNSのTTL（Time-to-Live）を低く設定することで、リアルタイムのフェイルオーバーを実現できます。

　さらに、Route 53のフェイルオーバールーティングは、アクティブ/パッシブ型のフェイルオーバーだけでなく、アクティブ/アクティブ型のフェイルオーバーもサポートしています。アクティブ/アクティブ型のフェイルオーバーでは、複数のリソースが同時にトラフィックを処理し、負荷分散やスケーラビリティの向上が図られます。

以上が、Route 53のフェイルオーバールーティングに関する詳細な説明です。