AWS ダイレクトコネクト
AWS ダイレクトコネクト
AWSのダイレクトコネクトは、AWSクラウドとオンプレミスネットワークを高速かつ安定した専用接続で結ぶためのサービスです。通常のインターネット接続よりも高い帯域幅と低い遅延を提供し、セキュアな通信経路を確立します。以下に、ダイレクトコネクトの特徴と構成要素について説明します。
- 専用接続
ダイレクトコネクトでは、AWSとオンプレミスネットワーク間に専用の物理的な接続を確立します。これにより、インターネットを経由せずに直接通信するため、より高いセキュリティと信頼性が実現されます。 - コネクション速度
ダイレクトコネクトでは、1Gbpsまたは10Gbpsの高速な接続速度を提供します。これにより、大容量のデータ転送やリアルタイムのアプリケーションなど、要求の厳しいワークロードに対応することができます。 - プロバイダー間接続
AWSは、複数のネットワークプロバイダーと提携しており、ダイレクトコネクトを利用してAWSリージョンへの接続を提供しています。これにより、グローバルなネットワークインフラストラクチャを活用し、より広範な地域での接続が可能となります。 - プライベートVLAN
ダイレクトコネクト接続では、プライベートVLAN(Virtual Local Area Network)を使用してトラフィックを分離します。これにより、複数の仮想インターフェース(VIF)を作成し、異なるVPCやリージョンへの接続をセグメント化することができます。 - ルーティングオプション
ダイレクトコネクトでは、BGP(Border Gateway Protocol)を使用して、ダイレクトコネクト接続経由でのトラフィックのルーティングを制御します。これにより、オンプレミスネットワークとAWSリソースの間で柔軟なネットワーク設定が可能となります。 - 冗長性と可用性
ダイレクトコネクトは、冗長な設計と高い可用性を備えています。複数の接続場所や冗長なネットワークプロバイダーを使用することで、ネットワークの信頼性と冗長性を確保します。
ダイレクトコネクトを利用することで、オンプレミスネットワークとAWSクラウドの間で高速でセキュアな接続を確立し、ハイブリッド環境を構築することができます。