LCコネクタ

LCコネクタ

 光ファイバーのLCコネクタは、Small Form Factor (SFF) コネクタの一種であり、高密度な光ファイバーネットワーキング環境に適したコネクタです。LCは”Lucent Connector”の略称であり、Lucent Technologies(現在のAlcatel-Lucent)によって開発されました。

LCコネクタ

以下に、LCコネクタの主な特徴と機能を説明します。

  1. 小型デザイン
     LCコネクタは、小型のフォームファクタを持つコネクタです。そのサイズは他の一般的な光ファイバーコネクタ(例:SCコネクタ)と比較して非常に小さく、高密度なパッチパネルや光モジュールでの使用に適しています。
  2. SFFコネクタ
     LCコネクタはSmall Form Factor (SFF) コネクタの一種です。SFFコネクタは、複数のコネクタを高密度に配置するための規格であり、スペース効率を最大限に活用できます。そのため、LCコネクタはデータセンターや高密度なネットワーキング環境でよく使用されます。
  3. クリップ機構
     LCコネクタは、クリップ機構を使用して光ファイバーケーブルを固定します。コネクタを挿入した後、クリップを押し込むことで確実に固定されます。この機構により、信頼性の高い接続が実現されます。
  4. シングルモードとマルチモード
     LCコネクタは、シングルモード光ファイバーケーブル(9/125μm)やマルチモード光ファイバーケーブル(50/125μmまたは62.5/125μm)に使用されます。光ファイバーケーブルの種類に応じて、対応するLCコネクタを使用する必要があります。
  5. 高いパフォーマンス
     LCコネクタは、高いパフォーマンスを提供します。小型ながら精度の高い光ファイバーのアライメントを実現し、低損失の信号伝送を可能にします。高速ネットワーキング環境や光通信システムにおいて、高性能なデータ転送が要求される場合に適しています。

 LCコネクタは、小型・高密度な光ファイバーネットワーキング環境で広く採用されており、信頼性と効率性を兼ね備えた光ファイバーコネクタとして重要な役割を果たしています。