ガンブラー（Gumblar）

ガンブラー（Gumblar）

　ガンブラー（Gumblar）は、2009年に発見された、Webサイトの改ざんを行うマルウェアです。ガンブラーは、ウイルス感染したユーザーのコンピュータからWebサイトにアクセスし、Webサイトに悪意のあるスクリプトを注入して改ざんすることができます。このスクリプトは、不正な広告の表示やフィッシング詐欺のために、ウイルス感染したコンピュータをボットネットに組み込んで利用されることがあります。

　ガンブラーは、Webサイトの改ざんによって、検索エンジンの検索結果に偽のリンクを表示することで、ユーザーを不正なWebサイトに誘導することがあります。また、フィッシング詐欺の手口を利用して、ユーザーの個人情報を盗むこともできます。

　ガンブラーの感染は、ウイルス感染したコンピュータからWebサイトにアクセスすることで広がるため、Webサイト管理者は、Webサイトのセキュリティ対策を適切に行うことが重要です。Webサイト管理者は、Webサイトのソフトウェアを定期的に更新し、セキュリティの脆弱性を修正することが必要です。また、ウイルス対策ソフトウェアを導入し、定期的に更新することも重要です。

　さらに、Webサイト管理者は、ウイルス感染したコンピュータからのアクセスを制限するために、IPアドレスをブロックするなどの対策を講じることもできます。さらに、不正なスクリプトの注入を防ぐために、Webサイトのコードを適切に検証し、セキュリティの脆弱性がないかを確認することも必要です。

　一方、ウイルス感染したコンピュータを持つユーザーは、ウイルス対策ソフトウェアを導入し、定期的に更新することが重要です。また、不審なリンクや添付ファイルを開かないことや、不正なWebサイトにアクセスしないように注意することも必要です。

　ガンブラーは、Webサイトの改ざんやフィッシング詐欺などの被害を引き起こす可能性があるマルウェアです。Webサイト管理者やユーザーは、適切なセキュリティ対策を講じることで、ガンブラーからの被害を最小限に抑えることができます。